身の回りの複雑系
アリの行列
アリは、どうしていつの間にか行列になるの?
「夏休みがもうすぐ終わる頃になると、道ばたや庭先でセミの死骸が目につくようになります。 セミにはアリが沢山群がって、セミとアリの巣穴とがアリの行列で繋がっていることがあります。 また、暑い昼下がり、公園でアイスクリームをなめているときなど、うっかり落としてしまったりします。 すると、いつの間にかどこからかアリが集まってきます。 アリは肉食であると同時に甘党でもあるので、セミやアイスクリームをエサとして巣に持ち帰る習性があるのですね。 しかし、アリはどのようにして行列を作るようになるのでしょうか? まずアリは巣と自分との位置関係は「知っている」のだそうです。 行き当たりばったりにエサを探し回るのですが、そのうちにエサが見つかると、それを持って、「道しるべ」を残しながら、巣に戻ります。 別のアリが「道しるべ」に出くわすと、それに従ってエサを見つけ、やはり「道しるべ」を残しながら、巣に持ち帰ります。 こうして「道しるべ」がだんだんはっきりしてくると、もっと沢山のアリが「道しるべ」をたどってエサ場と巣とを行き来するようになります。 こうしてアリの行列ができるのです。(⇒<アリの行列モデル>を参照) ようするに、アリは行列を作りたいわけではなく、1匹のアリの行動が、やがて他の沢山のアリに影響を与えて、結果として行列になるのです。 このあたりの仕組みは、トリが群れを作るのと似ていますね。(⇒<鳥の群れ>を参照)




